のり万商事では明治神宮に毎年鳴門糸若布(鳴門水域産)を奉納しております。
この奉納はのり万商事が贈答品を取り扱うようになってから、明治神宮より申し出が有り始まった事でかれこれ40年の歳月がすぎ、毎年賞状を頂戴いたしております。
「うず潮」で有名な鳴門。鳴門水域の激流にもまれて育った鳴門若布はしなやかな強さとコシが特長です。鳴門若布をより美味しくしているのが鳴門ならではの加工技術です。
以前は江戸時代からの伝統製法 「灰干し」にて糸若布を製造しておりましたが、数年前のダイオキシンの問題発生以降「灰干し」に使用する灰の入手が困難となり、現在弊社の糸若布の製造に灰は使用しておりません。商標登録が『灰干糸若布』で登録していますが、現在は『鳴門糸若布』となっております。
灰干しとは
鳴門産の若布を採ったその日のうちに若布の重量の20%から25%の「灰」をまぶします。まぶしてから広げ、一本ずつ重ならないように乾燥します。風通しの良い場所で3~4日乾燥と吸湿を繰り返し完全に乾燥した後、若布を袋に入れて日の当たらない涼しい場所で2週間ほど保管熟成します。熟成後、今度は若布を海水で揉み洗い脱水し、次は真水ですすぎ脱水します。この若布を再度乾燥させ『灰干糸若布』の出来上がりです。
こうして出来上がった『灰干糸若布』は最初の重量のわずか4~5%になり、美しい色を一年以上も保つことができるといわれれいます。